NHKが4月から平日の午後1時から6時までの5時間にわたり情報番組を生放送するという大改編を行うことが発表されました。この改編は、午後6時の定時ニュース、首都圏ネットワーク、ニュース7を含めると、午後7時30分まで合計6時間30分の生放送枠となります。新しい番組は、全国54カ所の拠点から情報を収集し、これまでのワイドショーやニュース番組とは一線を画す内容を目指しています。午後1時から3時は大阪放送局、午後3時から6時は東京放送局がそれぞれ制作を担当し、全国ネットで情報を発信します。この改編の目的は、視聴者にとって重要な情報を臨機応変に提供するため、生放送枠を設置することにあります。
NHKのこの動きは、民放各局にとっても大きな影響を与えると見られています。民放関係者からは、「NHKの全国ネットワークには太刀打ちできない」という声が上がっており、10月以降の対応について模索が始まっている模様です。NHKの改編は、放送業界全体にとって大きな挑戦とも言えるこの動きには、多くの期待と注目が集まっています。
ネットユーザーからはさまざまな意見が寄せられており、「テレビ離れが進む中で、生放送の存在感を示すことは重要」というポジティブな意見から、「以前終了した『お元気ですか日本列島』と同じ道をたどるのでは」と懐疑的な意見まで見られます。また、NHKの生放送枠拡大は、大相撲中継や高校野球などの特別番組放送時の柔軟な対応が可能になるという利点も指摘されています。
この大改編は、視聴者にとって新しい情報の提供方法としてどのように受け入れられるのか、また民放との競争構造にどのような変化をもたらすのか、注目されています。放送業界全体にとって新たな挑戦となるこの改編を通じて、NHKがどのように視聴者のニーズに応え、テレビの新しい価値を提供していくのか、今後の展開から目が離せません。
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