さて、ここで話題にしたいのは、交差点での待ち時間にふと目を惹く、前の車のウインカーの「チカチカ」。何気なく見ていると、その点滅間隔には微妙な違いがあることに気づく。どうして同じクルマでも、時には「急に点滅速度が変わる」のだろうか。その秘密を、”くるまのニュース”が3月18日の朝に解き明かしてくれたんだ。
ウインカーの点滅速度、その謎に迫る
交差点でふと他のクルマのウインカーを見ると、それぞれ微妙に点滅間隔が異なる。この「なぜ?」に答えるためには、ウインカーの設計基準に目を向けなければならない。トヨタ自動車の広報部によると、ウインカーの点滅周期に特定の規則はなく、ただ「毎分60回以上120回以下」であることが道路運送車両法で定められているそうだ。
人の心理が反映された設計
この点滅速度には、実は人間の生理状態や心理状態を考慮した設計がされている。例えば、あまりにも速い点滅は人を落ち着かせず、遅すぎると集中力を失わせる。このため、ドライバーが安全に運転できるように、毎分70~80回という間隔が多く選ばれている。なんとなく心拍数とリンクしているこの設計、まさに人間工学の賜物だ。
突然の「ハイフラッシャー」現象
そして、同じクルマでも突然点滅が速くなることがある。これは、電球が切れたり、LED球に交換したりすることで電気の消費量が変わり、結果として点滅速度に影響を与えるからだ。特にLED球への交換は、法定の点滅間隔を超える可能性もあるため、抵抗器を取り付けるなどの対策が必要になる。
キザにまとめてみると
ウインカーの点滅間隔、これぞまさにクルマたちの個性。しかし、その背後には深い計算と人間への配慮が隠されている。突然の速度変化は、時には注意を促すサイン。ある意味で、クルマがドライバーに対して「ちょっと、こっち見てよ」とウインクしているようなものかもしれない。
さて、ここで一服。俺たちが普段何気なく使っているウインカーに、こんなにも多くの思いやりが込められていたとは。クルマもまた、人と同じように、その時々の「心理状態」に応じて反応する。なんだか、クルマと人との間にもっと深い絆を感じさせられる話だ。
それでは、ネットの声を拾ってみようか。
- 「バスのすぐ後ろに停車している車があるとき、バスの右ウインカーの点滅を見て、発進するかと思って速度落として近づいたら、ハザードだったと、よくあります。」
- 「回数も範囲がありますが、点滅速度が途中で変わるのもNG。流れるウィンカーはLEDが普及した事から保安基準を緩和して実現しましたね。」
人とクルマ、それぞれのリズムが交差する場所、交差点。その一角で繰り広げられる小さなドラマに、次回も注目してみよう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/67c46e511af0c7c7e62de5e99cbfde73147f3000