春の新ドラマシーズンが始まり、多くの作品が視聴者の目に触れる中で、特に話題を集めているのが、『366日』(フジテレビ系)と『Destiny』(テレビ朝日系)です。これらの作品では、30代の俳優たちが高校生や大学生の役を演じており、その“実年齢とのギャップ”がSNSを賑わせています。木村隆志さんによると、このキャスティングには制作側の明確な狙いがあるとのことです。
第一話が放送された『366日』では、広瀬アリスさん(29歳)や眞榮田郷敦さん(24歳)が高校生を演じ、『Destiny』では田中みな実さん(37歳)や石原さとみさん(37歳)が大学生役を担当しました。これらの役は実年齢とかけ離れていることから、不自然さを感じる視聴者もいれば、演技力に引き込まれる視聴者もいるという二極化の反応が見られました。主な理由として、これらの作品では異なる年代を描いているため、同一人物が違う年齢を演じ分ける必要がある点が挙げられます。たとえば、『366日』は主人公の高校生時代と28歳の社会人、『Destiny』は大学生時代と35歳の社会人を描いており、これが演出上の一貫性を保つために重要です。
さらに、映像の重要なシーンを経験豊富な俳優に任せることは、作品のクオリティを保つためにも重要です。視聴者が感情移入しやすく、物語性が高まるようにするため、確固たる演技力と表現力を持つ俳優を起用することが多いのです。また、地方ロケを行うことで、若さを演出し、視覚的な魅力を増す工夫もされています。これにより、学生時代のフレッシュな雰囲気や背景がリアルに描かれることが期待されます。
このような戦略は、一部の視聴者からは「若手俳優のチャンスを奪っている」との批判もありますが、「キャストに安心感を求める」という制作側の意図も理解できます。また、物語の説得力を高め、より多くの視聴者に受け入れられるよう工夫されています。春の花が咲き始めるように、新しいドラマもまた、多くの人々の心に新鮮な風を吹き込むことでしょう。芸能の世界では時に意外性が求められるものですが、経験豊かな俳優たちが新たな挑戦をしている姿は、確かに多くの視聴者にとって刺激的かもしれません。
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